2009年10月8日木曜日

映画「しんぼる」を観て花屋のセンスを思う②

自己顕示欲という名の花が咲きだすと、もう開花が止まりません。

お客様にダメ出ししたりしてました・・・。

白とグリーンのみでまとめた、ただならぬオシャレな気配のする作り置きブーケが全く売れないことを、地域住民のせいにしてました。

お供え以外にはあまり使われないような花を、「COOLじゃない」という理由で店に置かないようにしたりしてました。

ああ、なんなら、いまから一件一件お詫びに行こうじゃありませんか。

白とグリーンのブーケを持った私を、街中引きずり回してください。

まあそんな勘違い期間はしばらく続くのですが、「反省」という名の実がなるのも月並みな話です。

若い頃の自分に、決定的に想像が及ばなかった事とは何なのか。
それは、花が売れていった、その後のストーリーです。

花を買ってくださったお客様が、その後その花とどう向き合っていくのか。
我々が単に「用途」といっているものは、もちろん言葉の意味だけにとどまりません。

花には、ご家庭用であれ、プレゼント用であれ、人生の節目ごとにうたれる刻印のような役割があるんだと思うのです。

③に続く

0 件のコメント:

コメントを投稿