2009年9月30日水曜日

映画「しんぼる」を観て花屋のセンスを思う①

花のセンスを高めるためにはどうすればいいか。

一番の近道は花屋になることに他なりません。

花屋といってもいろいろですが、まずは花にまみれた環境に身をおくことが重要です。

自分の場合、名前も似てりゃ見た目も似てるストックとスナップなんて、見分けがつくのに3ヶ月はかかりました。
ちっとも近道じゃねーじゃねーかと思われつつも、花屋にでもならなければ一生縁のない花を覚えられたことは格段の進歩です。

そうこうしているうちに、ほっておいても目が肥えてきます。

全く読書したことのない人間と、毎日読書している人間とでは、自ずと持てる語彙が違ってくるのと近いかもしれません。

最低1年間は勤める必要があります。もちろん、季節の花が一巡するからです。

そして、毎日嫌でも花束を作っていると、ある時ふと、目覚める瞬間があるんです。
「わたしはプロの花屋である」と。

自分の場合、3年かかりました。
ちっとも近道じゃねーのですが、芍薬のつぼみがこの世の植物とは思えなかった若造にしてみれば、奇跡的な進歩です。

ところが問題はこの先にあります。
花屋としての誇りが芽生えた後には、自己顕示欲という名の花が咲いてしまうわけです。

②に続く。

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